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テクノプラザ 印刷工場のTPMの進め方その1 3

人の体質改善

 設備(機械)を使う人の意識革命が必要となります。設備を良く知ること、そして設備を扱う技術を正しく知ることが大切ですので、そのための教育が必要となります。
 また、人の動きに注目して、仕事の流れの中に、ロスの存在を見つけ出して、これを排除して行くことも改善活動のひとつです。

スキルアップと技術の共有化

 活動内容としては(1)オペレータ習熟度調査と教育、(2)整備の操作や保守に対する教育、そして(3)安全に対する教育が挙げられます。

技術の習熟度調査

 設備を扱う『人』全員のスキルアップが改善の『鍵』ですが、スキルアップ教育を行う前に、各オペレータの習熟度を客観的に把握することが必要です。
 (図2)は、調査したオペレータ全員の習熟度の状況を示した表の例です。縦には運転前点検や基本操作、各部の操作など作業項目で、横方向に全員のオペレータの習熟度を表しています。この調査の結果、例えば“印刷”はできるが、“印刷トラブル”に対処出来ない…とか、“運転”はできるが、“機械トラブル”には対処出来ない…と言うことが判るので、この分析に基づき教育カリキュラムを作成することが出来ます。

図2

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印刷技術教育

 最近の印刷機械は、各部の自動化が進んでおり、必要最小限の操作を覚えるだけで“印刷”は可能ですが、印刷障害などの印刷のトラブル発生時には、基本的な印刷技術知識に基づく対応が必要になります。(図3)は印刷技術教育用のテキストの一部です。
 こうしたテキストを購入して社内教育することも可能ですが、各種教育機関(JAGATなど)やメーカーの開催するトレーニングスクールに参加させることで基礎技術や最新技術を取得することも出来ます。

図3

技術の共有化

 また、各オペレータが日頃経験した事項を記録に残し、その情報をチーム全体が共有して問題発生時に役立てていくことが重要です。これを技術の共有化と言います。

図4

(図4)はノウハウを蓄積するためにフォーマット化した改善シートの例です。
また、トラブルを解決していく手段として、通称“魚の骨”と呼ばれるチャートを利用する方法もあります。

図5

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(図5)こうした資料を作成して共有することも大切なことです。

図6

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 (図6)は、弊社の工作部門が実践したTPMでの教育訓練の事例で、“教育訓練1-2-3活動”として展開しております。第1ステップでは「技術の評価基準作り」として、各人が到達目標とする技術基準を明確にしました。第2ステップでは、「技能レベル自己評価」を行い、各人が自分に何が不足しているかを把握、第3ステップで個人毎の「レベルアップ計画」作りを行い、教育訓練の具体化と実践をしております。

整備の操作・保守教育

“納期厳守”が客先の信頼性を高めて行く大きなファクターです。その為には、突発事故による機械停止を避けなければなりません。整備を万全にして事故発生を最低限に抑えることや簡単な故障は自らの手で修復し、最短のダウン時間に抑えられるように備えることが大切です。
 スイッチマン化したオペレータでは、一旦不具合が発生すると機械の仕組みが判らないため、メーカーのサービスマンが来るまで長時間機械を止め、生産をストップさせることになります。その結果工務部門には、仕事の段取り変えや外注先探しなどの余分の手間をかけ、営業部門は、客先に対して納期遅延の陳謝をすることになり、その場は何とか切り抜けることが出来たとしても、結局は会社の信用を失うことになります。
 印刷機械の自動化装置には、人間の目や手に代わる機能を司るため、モータ、電磁弁、センサ、エンコーダなどの電子・電気機器類が数多く使われており、ひとつの部品の故障でも機械全体がストップすることがあります。
 しかし、自動化装置には手動操作が可能な機能も併設されていることもあり、機構を知り、理解をしていれば、故障の原因を把握することが出来るので、場合によっては、応急処置で運転が可能となり、納期遅延を回避できます。また、簡単な部品の場合、自ら交換することが出来れば、サービスマンを呼ぶ必要もないので、早く復旧できるだけでなく、メンテナンスコストの低減にも繋がります。

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