
「DAIYA」88号(1998年7月)から92号までに連載したメンテナンス講座『生産向上のためのメンテナンス総点検』では、印刷工場の生産性向上を図るため、予防保全(PM)によって突発的な機械の故障による生産低下の要因を排除することを提案しました。
プリプレス工程がデジタル化され、CTPによる刷版出力が大半となり、見当精度、網点精度の高い刷版がコンスタントに印刷機械へ供給されるようになりました。その結果、プレス部門には、プリプレスから出力された印刷データをより忠実に出力する“再現性”とその状態を常に維持する“安定性”が強く求められています。
印刷の色品質管理システムとして実践されているカラーマネージメントシステム(CMS)は、クライアントに対する色品質保証だけでなく、刷り出し時間の短縮や損紙低減などのコストダウンにも有効ですが、実施に際しての前提条件としては、保有する印刷機械の状態を常に一定の条件で維持すること、そして“標準印刷”で印刷することで、何時、誰が刷っても同じ品質レベルで得られることが必要と言われています。
そこで、今回と次回では、印刷機械の“安定性”をより高める方法として、予防保全(PM)から更に一歩進んだ『印刷工場でのTPMの進め方』についてご紹介いたします。