絵柄が決まれば、その絵柄の画線率(刷版上でインキが乗る広さ)が得られ、印刷する濃度(インキの膜厚)を決めると、1枚当たりに消費されるインキ量が決まります。インキの供給量(∝インキキー開度)は、消費量と同じにする必要がありますので、画線率とインキ供給量の関係が得られます。
用紙1枚当たりのインキの消費量と供給量を分かりやすくモデルとして表わすと、関数式?の式のようになります。
[インキの消費量]=[インキの供給量]とする、即ち消費した量だけ供給することで[紙面上インキ膜厚=ベタ濃度]が安定します。
ここで[紙面上インキ膜厚=ベタ濃度]と[インキ元ローラ回転数]と[ローラ上インキ転移係数]を一定とすると関数式・と表わすことができます。
* このモデルは、簡略化しているため[インキキー開度]と[画線率]は比例しているように見えますが、実際は[ローラ上の転移係数]がインキ膜厚等に影響されるため比例関係にはなりません。
この関係式が、APIの変換関数となります。従って、インキや湿し水を変えることによって[ローラ上の転移係数]に変化が生じたり、用紙の種類が変わって目標のベタ濃度値が変わった場合など、最適な変換関数に変更する必要があります。
即ち、印刷条件によって事前に最適なAPI変換関数を決めておき、印刷条件に合わせて選択しなければインキキーのプリセット精度を保つことができません。
変換関数をグラフに表わすと右図のようになっています。
横軸に画線率を取り、縦軸にインキキー開度を取ったグラフ上で全ての画線率で、同一の濃度を出すために必要なインキキーをプロットした関数となります。
入力は画線率が0%、10%、20%、40%、60%、100%の6点における最適な目標濃度が得られるインキキー開度を設定し、その間は自動的に補完されます。
