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ユーザールポ Vol.21 株式会社マツモト

次々とアイデアを創出し新しいビジネスモデルの構築へ


学校アルバムをはじめとした多彩な写真アルバムや写真集などの製品群。

「どんどん日本の人口は減ってきています。そういった中で、学校アルバムは既に少子化の波にのまれています。あらゆる企業が業態を変えていかなくてはならないと思います。成熟社会で生き残ろうとしなければなりません」
 学校アルバムのこれからについて、質問をした際、松本社長はこう強く語った。この言葉を裏打ちするように、同社では、次々とアイデアを創出し、新しいビジネスモデル構築を目指している。「起業家」精神がそこに透けて見える。
 同社が手掛ける「ホンニナル出版」は、本作りのノウハウと技術を生かし、在庫を抱えず、自己資金ゼロ、ノーリスクで自費出版できる新しい出版のカタチとして注目を集めている。写真集と書籍があり、それぞれ同社がインターネット上で公開しているデザインフォーマットを選び、写真や文章をアップロードすれば、デザインされてネット上に公開される。注文があった時点で初めて印刷を行うため、在庫のリスクがない。同社では、インターネットやパソコンに詳しくない方の質問にもていねいに答えており、この「ホンニナル出版」には従来の出版事業になじみにくかったジャンルの本や写真集もラインナップされ、ベストセラーやロングセラーも生まれているという。
「この発展形として、今度導入する三菱のDIAMONDで、高級写真集を印刷する予定もあります」と松本社長はこれからのアイデアの一端を語った。また、結婚式やお葬式に際して、1冊から受注する写真アルバムも、新たなマーケティグの成果として実際に制作され始めているという。まだ明かせないビジネスモデルもいくつか用意しているそうだ。これからの展開について、最後に松本社長はこう語った。
「これまでのように最新鋭の機械を導入することによって、それを契機として社内の活性化を狙うやり方は、少し違ってきていると思います。これからはやはり企画や独創性を持たなければダメです。会社は生き残っていけません。そのためのマーケティングは若い人に任せようと考えています。印刷品質も見つめながら、もちろん、ネットやオンデマンドの世界も生かしきっていきます」
 趣味の世界では、健康と薬に小学生のころから強いこだわりがあり、医者も一目置く豊富な知識を持っているという。何事にも徹底して深くこだわり、そこから新しいアイデアを次々と創造し続ける松本社長のこれから。先行きが不透明な今だからこそ、それをブレークしようとする起業家精神から、ますます目が離せない。


学校アルバムの刷本、
顔写真の色合わせの難しさがうかがわれる。


1ロット150枚もある少量印刷の学校のアルバム。

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